オリジナルオブジェクトを作る-その6
 Zバッファ自動作成中篇 Zバッファ自動作成機能を使う

前回の失敗にめげず、作成元オブジェクトからの形状変更をする場合、Zバッファ自動作成でどのくらいいけるのか、オブジェクトの形を変えたりして、いろいろ試してみることにしました。

なぜ今回メインが自動作成機能かといいますと、「自分でくりぬき方式」採用の場合は、あとは濃淡を調節>ゲームに投入を繰り返して微調整する以外方法がないですね。
ですが、前回自動作成で出来上がったZバッファを見て、逆に工夫すれば自動作成モードで、無修正とまで行かなくとも、あまり修正しなくてもかなりいい線いけるのではないかと考えたからです。

そう、できれば少しでもオブジェクト作成の手間を減らしたいからです。横着ですが、それが出来ればいいと思いませんか?私は出来れば楽したいです。

実験の前にまず、前回でわかったαチャネル、Zバッファ自動作成の採用時に注意すべき点を述べておきます。

では、いよいよ実験画像です。まず、どういうP画像を作成したかと、デフォルトのお菓子カウンタ置きディスプレイの重ね合わせの設定です。



まずは、団子入りのガラスふたつき容器。上が半透明、丈がクローン元よりかなり低く、幅がデフォルトのものとほぼ一致しており、重心はほぼデフォルトと一致させたもの




飴の袋入りの容器。幅がデフォルトのものとほぼ一致、中心もほぼデフォルトと一致、上の一部が透明、高さは幅と同じくらいある。





前後に高さのある箱2つ積んだもの。幅がデフォルトよりだいぶ狭く、高さが少しある中心は少しずれている。







菓子箱4つ組。奥行き、幅ともデフォルトの見え方に近く、高さもそこそこ。中心位置もほぼ同じ。






菓子箱左右2個組み。前回作成して失敗のもの。奥行きはあまりないが、幅と高さはそこそこで、見る方向によってかなり見え方が違うもの。重心が片側の箱のほうにありますね。


αチャネルはおのおの、エクスポートして調整しました。
団子入りのものはフタ部分を濃い目のグレーで塗って透明感を出してあります。
飴の袋は、上部の完全透明部分はトラモグが自動的に透明と認識しましたので、袋が重なる部分のみ白だったものをグレーで塗りました。

前後にずらして置かれた2組の箱は、トラモグではなぜか2つの箱の重なった中心部分が透明とみなされたので、その部分のαチャネルを修正、それに伴って白抜きになっていたZバッファを隣の色で埋めました。これだけ少しZバッファをいじったことになります。
残り2つは、αチャネルのグレーの輪郭を白で塗りつぶし、輪郭をはっきりさせただけ。

自動作成でZバッファはどういうものが生成されたかといいますと、



こんな感じです。

こうして5個分を並べてみると、こちらに向かって特定の位置を中心としたグレーの3角錐のくりぬきになっているのがわかります。

この5枚の画像で見る限り、この位置はどうも、横136、縦384ピクセルの細い画像の中で、座標が固定されているように見えます。
そして、この中心は、1タイルのオブジェクトの専用らしく、他の場所に置くもの、またマルチタイルのものでは違います。

ゲーム中のショットです。



反対裏
こんな感じです。

次に反対に配列。



正方形ではないものの、中心位置にずれがあまりなく、デフォルトとほぼ同じ中心位置と幅を持つ飴と団子、それと4つの箱組みはZバッファ修正をしないか、ほとんどしなくてよさそうな出来です!
高さについては全てきちんと作成されていますね。

中心位置がずれてしまっている2つ(前後の箱2つと、前回失敗の左右の箱2つ)は、正面で設置した段階でもすでに画像が侵食したりされたりしているのがわかります。
背後も、かなり壁からはみ出してしまっていますね。

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